虫歯ができやすい人に共通する5つの特徴
「ちゃんと歯を磨いているのに、また虫歯ができた…」そんな経験はありませんか?一方で、「あまり歯医者に行かなくても虫歯にならない」という人もいますよね。実は、虫歯になりやすさにはいくつかの原因があります。
今回は、虫歯ができるメカニズムと、虫歯になりやすい人の特徴についてご紹介します。
虫歯ができる原因とは?
虫歯は、次の4つの要素が重なったときに起こります。
「歯の質」「細菌の量」「糖分」「時間」
口腔内にはたくさんの細菌が存在しています。虫歯の原因となる菌は、食べ物に含まれる糖分を栄養にしてネバネバした物質をつくり出します。その中で菌が増殖し、さらに食べ物のカスなどを巻き込んでできるのがプラーク(歯垢)です。
このプラークが歯の表面に長時間とどまると、虫歯菌が酸を出して歯を溶かしていきます。つまり、虫歯は生活習慣や口腔環境の影響を大きく受けるのです。
虫歯になりやすい人の特徴
虫歯になりやすい人は、虫歯の4つの要素が揃いやすい傾向があります。以下に5つの特徴を紹介します。ご自身に当てはまるか、チェックしてみてください。
1.だらだら食べや間食が多い
お口の中は食事のたびに酸性になりますが、唾液の働きで中和されて元に戻ります。しかし、間食や甘い飲み物をだらだらと摂っていると、お口の中が長時間酸性のままになり、歯が溶けやすい状態が続いてしまいます。特に糖分は虫歯菌のエサになるため要注意です。
2.正しい歯磨きができていない
毎日歯を磨いていても、磨き残しがあるとプラークがたまり、虫歯の原因に。特に夜寝る前の磨き方が不十分だと、唾液が減る睡眠中に虫歯菌が活動しやすくなります。
歯ブラシの持ち方や当て方など、正しい歯磨き方法を身につけることが大切です。
3.唾液が少ない
唾液には、歯を酸から守ったり、汚れを洗い流したりする働きがあります。口呼吸や水分不足、ドライマウス、噛む回数が少ないなどが原因で唾液の量が減ると、虫歯のリスクが高くなります。
4.もともとの歯の質が弱い
エナメル質が薄いなど、もともと虫歯になりやすい体質の方もいます。こうした方は、特にフッ素の活用や歯科での予防ケアが重要になります。
5.しばらく歯医者に行っていない
「痛くなったら行く」ではなく、虫歯を予防するために通うことが大切です。
初期の虫歯は自覚症状がないため、自分では気づかないうちに進行してしまうこともあります。定期検診では、歯のクリーニングやフッ素塗布、歯磨きチェックなどを行い、虫歯を未然に防ぐことができます。
虫歯になりにくい習慣はつくれる!
虫歯になりやすさは、毎日の習慣やケア方法を見直すことで改善できます。毎日の歯磨きや食生活の見直し、歯科医院での定期検診とクリーニングを取り入れることが、虫歯予防には効果的です。
まとめ
今回は、虫歯ができるメカニズムと、虫歯になりやすい人の特徴についてご紹介しました。
虫歯になりやすいかどうかは、生活習慣やお口の状態によって大きく変わります。「虫歯になりやすい気がする」という方は、ご自身の習慣を一度振り返ってみると、改善のヒントが見つかるかもしれません。
当院では、お一人おひとりのお口の状態をもとに、虫歯リスクに応じた予防方法をご提案しています。
また、痛みや不安に配慮した診療も心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。