よく噛むことは健康への第一歩!

「よく噛むこと」は、単に食べ物を細かくするだけではありません。私たちの健康に深く関わっていることをご存知ですか?今回は、よく噛むことの効果について、お口の健康だけでなく、全身への影響までご紹介します。

 

よく噛むことで得られる身体への効果

バランスの良い食事

食べ物をしっかり噛むことで、消化器官への負担が軽減されます。細かくなった食べ物は胃や腸で消化吸収されやすくなり、栄養の効率的な摂取が可能になります。また、咀嚼には唾液の分泌を促す効果があり、唾液には食べ物を消化する酵素や細菌を抑制する抗菌作用が含まれています。これにより、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

さらに、しっかり噛むことで食事に時間がかかり、満腹中枢が刺激されるため、過食を防ぐ効果も期待できます。これにより、肥満予防や生活習慣病のリスクを軽減する助けになります。

 

メンタルヘルスにも効果的!セロトニンの分泌を促進

楽しく食事をする

咀嚼は脳内で「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質の分泌を促します。このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレスを緩和し、気分を安定させる効果があります。現代社会ではストレスがさまざまな健康問題の原因となっていますが、よく噛む習慣を身につけることで、心身の健康維持に役立てることができます。

特に、ストレスを感じた時や集中力を高めたい時には、ガムを噛むといった簡単な行動が効果を発揮します。

 

子どもの成長にも「噛む」ことが重要

よく噛む

子どもにとって「よく噛む」ことは、お口の成長や健康に欠かせません。噛みごたえのある食べ物を噛むことで顎の骨が刺激され、適切な発育が促されます。顎の成長が不十分だと、歯並びの乱れや噛み合わせのトラブルにつながることがあります。

また、しっかり噛む習慣を身につけることで、集中力の育成にも役立ちます。

 

咀嚼の効果を高めるポイント

よく噛む習慣を身につけるには、食事内容や環境が重要です。以下のポイントを意識してみましょう。

 

噛みごたえのある食べ物を取り入れる 

根菜類やナッツ、しっかり焼いた肉や魚など、噛みごたえのある食品を食事に取り入れると良いでしょう。

 

ゆっくり食べる習慣をつける

一口ごとに30回を目安に噛むようにすると、咀嚼の効果をしっかり得られます。

 

ながら食べをしない

ながら食べ

テレビやスマホを見ながら、仕事をしながらなど「ながら食べ」をすると、姿勢が悪くなりしっかり噛めなかったり、早食いになりがちです。食事中は食べることに集中しましょう。

 

まとめ

今回は、よく噛むことの効果について、お口の健康だけでなく、全身への影響までご紹介しました。

よく噛むことは、お口の健康だけでなく、全身の健康、さらには心の安定にもつながる重要な習慣です。特に成長期の子どもにとっては、噛むことが顎の発育や健全な食生活の基盤を築く鍵となります。

日々の生活の中で、咀嚼の大切さを意識し、食事を楽しみながら健康を守りましょう。

よく噛むためには、お口が健康であることが大切です。いつまでもしっかり噛んで食事ができるように、歯科定期検診や歯磨きなどのセルフケアに取り組んでくださいね!

 

参考

ロッテ 噛むこと研究室「咀嚼とストレス解消のメカニズム」

https://www.lotte.co.jp/kamukoto/brain/924/

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