ゴシゴシ磨きはNG?オーバーブラッシングの落とし穴

「歯を磨けば磨くほど、歯はきれいになる」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は、歯磨きをしすぎると、歯や歯茎を傷つけてしまう「オーバーブラッシング」という状態になってしまうことがあります。

今回は、オーバーブラッシングのデメリットや、正しい歯磨きの方法についてご紹介します。

 

オーバーブラッシングとは?

オーバーブラッシングとは、歯を強い力でゴシゴシ磨いたり、必要以上に長時間磨くなどの影響で、歯や歯茎を傷つけてしまうことです。歯や歯茎を傷つけることで、おさまざまなお口のトラブルに繋がってしまいます。

オーバーブラッシング

 

オーバーブラッシングのデメリット

歯茎が傷つき、出血する

歯茎が傷つくことで、歯茎の退縮が起こり、虫歯や歯周病のリスクが上がる可能性があります。また、知覚過敏になり、冷たいものがしみるなどの症状が現れることがあります。

 

歯の表面が削れてしまう

歯の表面のエナメル質が削れてしまい、刺激を受けやすくなります。

 

プラーク(歯垢)が落としきれない

ゴシゴシ磨くことで、歯ブラシの毛先がつぶれ、歯と歯の間や歯周ポケットに入り込みにくくなり、プラークが残りやすくなってしまいます。

 

正しい歯磨きの方法

オーバーブラッシングを防ぎ、効果的に歯を磨くためには、以下の点に注意しましょう。

歯ブラシを選び

歯ブラシは、毛先がやわらかいものを選びましょう。硬い歯ブラシは、歯や歯茎を傷つける原因になります。

 

磨き方

歯ブラシは軽い力(150~200g程度)で鉛筆を持つように握り、歯を一本一本丁寧に磨く意識をしましょう。ゴシゴシと磨くのではなく、歯ブラシを歯と歯茎の境目に当てて、優しくブラッシングします。

歯を磨く力

 

歯ブラシの交換

歯ブラシは毛先が開くと、歯垢除去率が落ちてしまいます。目安としては、1ヶ月に一度交換することがおすすめです。

歯ブラシの交換時期

 

歯科医院での定期的なクリーニングや歯磨き指導

どんなに正しい口腔ケアを行っても、プラーク(歯垢)や歯石を完全に取り除くことはできません。歯科医院で定期的にクリーニングを受けることで、これらを取り除き、虫歯や歯周病を予防することができます。

また、歯科医院では歯磨き指導を受けることができます。自己流の磨き方ではなく、ご自身の磨き方の癖や歯並びに合った効果的な歯の磨き方を身につけましょう。歯ブラシ選びなどのアドバイスもいたしますので、お気軽にご相談下さい。

ブラッシング指導

 

まとめ

今回は、オーバーブラッシングのデメリットや、正しい歯磨きの方法についてご紹介しました。

歯を磨くことは大切ですが、磨きすぎは逆効果になることがあります。正しい歯磨き方法を身につけて、歯の健康を守りましょう。

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