ステファンカーブを虫歯予防に活かそう
皆さんは規則正しい食生活を送れていますか?虫歯のなりやすさは食生活も大きく影響します。
今回はステファンカーブとは何か、ステファンカーブを活用した虫歯予防のポイントについてご紹介します。
ステファンカーブからわかる虫歯のメカニズム
ステファンカーブは、人の口腔内の酸性度pH(ペーハー)の変化を示したグラフです。食事を楽しむたびに口腔内は、歯の表面からカルシウムやリン酸が溶け出し酸性に傾く「脱灰(だっかい)」とそれを修復しようとする「再石灰化」が繰り返されます。
この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、酸性度がpH=5.5を下回る状態が続くと虫歯のリスクが高まってしまいます。このことから、食生活を整えることで、虫歯になるリスクを下げることができるのです。
ステファンカーブを活用した虫歯予防のポイント
食後の歯磨き
「食べたら磨く」を意識しましょう。歯の表面から食べカスやプラークを取り除くとともに、フッ素入りの歯磨きペーストで再石灰化を促すことができます。歯を磨けない場合は、うがいだけでもしておきましょう。
食事の時間や回数を決める
一日中何度も食べ物や飲み物を摂ることは、お口の中が常に酸性に傾き、虫歯リスクが高まってしまいます。食事や間食の量や時間をしっかり決めてだらだら食べを避け、再石灰化の時間を確保しましょう。
バランスの取れた食事
食事の内容も大切です。虫歯の原因菌は糖分を餌にしてお口の中で増殖します。そのため、糖分の多い食べ物は、虫歯リスクを高めてしまいますので、バランスの良い食事を心がけましょう。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べることは、唾液の分泌を促進し、再石灰化をサポートします。嚙み応えのある食材を加えたり、食材を大きめに切ったり火を通し過ぎないなど、調理を工夫してみましょう。
まとめ
今回はステファンカーブとは何か、ステファンカーブを活用した虫歯予防のポイントについてご紹介しました。
ステファンカーブは、私たちの食生活とお口の健康は密接に関連しています。適切な食後の口腔ケア、食事の時間や回数の管理、バランスの取れた食事は、虫歯予防に繋がります。ステファンカーブを上手に活用し、お口の健康を守りましょう。