健康な歯を保つための取り組み「8020運動」
6月4~10日は、歯と口の健康週間です。そこで今回は、健康な歯を保つための取り組み「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」についてご紹介します。
8020運動とは?
「8020運動」とは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動のことです。一生自分の歯で食事ができるということを数値目標化し、口腔健康を維持する取り組みが広がっています。
歯は、親知らずを除き、28本あります。少なくとも20本以上自分の歯があれば、 ほとんどの食物を噛みくだくことができ、 おいしく食べることができます。
自分の歯でしっかり噛んで何でも食べられることの大切さ
歯が健康であれば、柔らかいものから硬いものまで様々な食材をしっかりと噛んで摂取することができます。そのことにより、唾液の分泌や消化を促進し、多くの栄養素を摂取できるとともに、食材の味や食感をしっかりと感じることができ、食事の満足度が高まります。
また、しっかり噛んで食べることで、脳に刺激を与える、肥満を防止する、認知症予防につながるなど、お口だけでなく全身にも様々なメリットがあります。
若いころからの取り組みが重要
若いころは、歯でお悩みの方は少ないと思います。しかし、歯の健康は日々の積み重ねによって手に入れられるものです。そこで、年齢を重ねても自分の歯を20本以上保つためには、早い段階から以下のような予防への取り組みがポイントになります。
- 正しい歯磨きを身に着け、プラーク(歯垢)をしっかりと除去する
- フッ素を含む歯磨き剤やマウスウォッシュを使用して、歯を強くする
- かかりつけの歯科医院を持ち、定期的な検診とクリーニングを受けて、お口のトラブルを予防する
- 食事の内容や睡眠、適度な運動など生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がける
まとめ
今回は、健康な歯を保つための取り組み「8020運動」についてご紹介しました。8020運動を実践することで、年齢を重ねても健康的な生活を送ることができます。
今は若いから大丈夫、虫歯は無いから…と思っていても、気づいていないところでお口のトラブルは進行していることもあります。後で後悔しないために、8020を意識した口腔ケアを始めましょう!
参考
厚生労働省e-ヘルスネット「8020運動とは」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html