お口のレントゲン撮影は何のため?歯科用レントゲンの用途や安全性について
歯科医院でお口のレントゲンを撮ったことはありますか?お口のレントゲンは、基本的な検査のひとつですので、初診時に撮影することが多くあります。
実は、お口の中を診ただけではわからないこともたくさんあります。また、レントゲンと聞くと安全性が気になる方もいらっしゃるかと思います。
今回は歯科での治療になぜレントゲンが必要なのか、さらに安全性についてもご紹介します。
なぜレントゲンが必要なの?
歯茎の下に隠れている歯の根の状態や、歯と歯の間、治療した被せ物や詰め物の内側の状態など、お口の中を診ただけでは、歯の全体を診ることは出来ません。そこで、レントゲンを用いることで隠れたお口のトラブルを見つけることができます。
お口のレントゲンにも種類が様々ありますが、主にお口全体を撮影するパノラマや部分的なデンタルを使用します。
当クリニックでは、患者様に治療の必要性をしっかりと理解、納得いただいてから治療をすすめる為に、治療前に必要な部位の歯をしっかりと撮影し、自分の目では確認できない箇所のレントゲンや写真をモニターで確認していただいています。
お口のレントゲンからこんなことがわかります
お口のレントゲンから主に以下のようなことがわかります。
- 虫歯や歯周病の有無や進行状態
- 親知らずの有無や生え方
- 歯の根や骨の状態
- 歯茎の下に隠れた歯石や炎症
- 詰め物・被せ物の適合状態や虫歯の有無
- 顎関節の状態
- 歯の生え変わりの状態
- 過去の治療歴 など
治療だけでなく、歯科定期検診でもレントゲンを撮影させていただくことがあります。これまでのお口の状況に変化が無いか確認をさせて頂くためだけでなく、お口の状態を比較することで患者様自身のモチベーションアップにもつながります。
歯科用レントゲンの安全性
(引用:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 http://www.nirs.qst.go.jp/information/news/2013/0729.html)
レントゲン撮影で、放射線が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、図の様に歯科撮影での放射線被ばくは、飛行機に乗ったときよりも低く、人体への影響は少ないことがわかります。
当クリニックで導入しているデジタルレントゲンは、従来のものと比べて、少ない放射線量で撮影が行えるようになっています。しかし、妊娠されている方など心配な場合は、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
まとめ
今回は歯科での治療になぜレントゲンが必要なのか、さらに安全性についてご紹介しました。
お口の健康に保つためには、レントゲンでの検査はとても大切です。用途や安全性をご理解いただき、安心して皆様に治療をうけていただけるように努めておりますので、疑問や不安がございましたらお気軽にお声がけください。
参考
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
http://www.nirs.qst.go.jp/information/news/2013/0729.html