歯の型取りの種類

歯科医院で歯の型取りをしたことはありますか?虫歯治療、入れ歯、矯正治療、インプラントなど、様々な場面で歯の型取り(印象)が必要になります。印象材という粘土のようなもので歯の型取りをしたときにオエッとなってしまった経験がある方もいらっしゃるかと思います。

今回は、歯の型取りについて、苦しくならないコツや当院で主に矯正治療の時に使用している口腔内スキャナーについてご紹介します。

 

印象材による歯の型取り

印象材による歯の型取り

保険適用の詰め物や被せ物を製作するときには、印象材という粘土のようなものを専用のトレイにのせて歯の型取りをしていきます。

セラミックなどの保険適用外の場合はシリコンを使った歯の型取りを行うことがあります。

どちらも材料は違っても、型取りの範囲が大きくなるほどお口の中に異物感があり、苦手と感じる方も多いかと思います。

しかし、歯の型取りは治療に必要な過程です。当クリニックではお声がけやチェアの背もたれの角度を工夫したり、印象材の量を最小限にするなどの取り組みを行っています。さらに以下のことを注意することで少しでも楽に歯の型取りができるでしょう。

  • 型取りが苦手なことを伝えておく
  • 体の力を抜いてリラックスする
  • 鼻呼吸を意識する
  • 喉に印象材が流れ込みにくいように、顎を引いて少し前かがみ気味の体勢にする

 

口腔内スキャナーによる歯の型取り

口腔内スキャナーによる歯の型取り

当クリニックでは、口腔内スキャナー「iTeroエレメント2」を導入しています。

口腔内スキャナーは、お口の中を撮影して、歯列や咬み合わせの状態を3Dデジタルデータとして読み込む装置で、印象材を用いる型取りが不要になりました。当クリニックでは主にマウスピース矯正装置を製作するために使用しています。

印象材を使った型取りよりも短時間で、およそ10分から15分程度で上下の歯列データを撮影することができ、快適で精度の高い歯型の撮影が可能となりました。嘔吐反射など患者様への負担も軽減できます。また、矯正治療の結果がシミュレーションでイメージしやすくなります。しかし、口腔内スキャナーによる歯の型取りは、現在保険適用ではありません。

 

まとめ

当院の取り組み

今回は、従来の歯の型取りや、口腔内スキャナーによる歯の型取りをご紹介しました。治療の精度が上がるとともに患者様の負担も少なくなる様々なデジタル技術が登場しています。

当クリニックではこれらの新しい技術を早く取り入れるだけでなく、スタッフ一同日々研鑽を積み、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手が一丸となって、患者様の健康と笑顔をサポートしてまいりますので、お口のお悩みなどお気軽にご相談下さい。

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