咬み合わせのお話
咬み合わせは、⼝腔内のトラブルだけでなく、全⾝のバランスにも影響することが知られてきました。咬み合わせが悪いと、具体的にどんなことが起こりうるのでしょうか。
まず、「良い咬み合わせ」と言いますが、どのような状態か具体的に見ていきましょう。
- 上下の前⻭の中⼼が合っている。
- 上下の前⻭が、上下⽅向、前後⽅向に 2〜3mm重なっている。
- 上下の⻭が交互にかみ合っている。
咬み合わせが悪いことによる影響
咬み合わせは、見た目だけでなく様々なトラブルにつながる場合があります。
- 歯が重なり合った部分には汚れがたまりやすく、ケアもしにくいため⾍⻭や⻭周病のリスクを⾼める可能性がある。
- 特定の⻭に負担がかかり、⻭やあごに問題が⽣じる場合がある。
- 顔のゆがみや、発⾳に問題が出ることも。
- お口周りのトラブルだけでなく、肩こりや運動機能など体のバランスに関わる。…など
咬み合わせが悪くなる原因
咬み合わせが悪くなる原因は遺伝もありますが、主に⽣活習慣に関わる様々な原因があります。
癖
指しゃぶり、⽖噛み、⾆で⻭を押す、⽚⽅の奥⻭ばかりで噛む、頬杖など、弱い力であっても継続的に顎に力がかかることで歯並びに大きく影響が出ます。
⻭ぎしりや噛みしめ
集中したりストレスを感じている時、寝ている間など無意識に歯ぎしりや噛みしめをしてしまっていることがあります。癖と同様に、継続して顎に力がかかることで歯並びに影響が出ます。
口呼吸
口呼吸は全身の健康や免疫だけでなく、歯並びにも悪影響を及ぼします。常に口を開けた状態でいると、唇で歯を押さえる力が弱くなり、舌の位置が変わったり、顔の筋肉のバランスが崩れ、受け口や出っ歯の原因になることがあります。また、顔面の発育・成長にも悪い影響を及ぼしますので、早めに治療が必要となります。
乳歯の虫歯
乳歯には、永久歯が生えてくる場所を確保するという重要な役割があります。乳歯を虫歯のまま放置して形が変わったり、抜けたままにしておくと、永久歯が正しい位置に生えずに歯並びが悪くなることがあります。
当クリニックでは、小児矯正と成人矯正を行っており、マウスピース型矯正装置「インビザライン」による治療を中心に行っております。正しい咬み合わせを得ることで、美しい歯並びだけでなく、虫歯や歯周病の予防にもつながり、その結果として、自分の歯を長持させる事になります。
気になる方はお気軽にご相談下さい。また、「矯正歯科」ページも併せてご覧ください。