乳歯を守るシーラントについて
シーラントとは、健康な⻭の溝を歯科用のプラスチック樹脂で埋めることによって、⾍⻭を予防する処置です。
フッ素塗布と並んで、お子様の虫⻭予防のひとつとしてよく⾏われる処置です。フッ素と併⽤することにより、さらに⾍⻭予防に効果的です。
今回はシーラントについてご紹介します。
シーラントとは
乳⻭は弱く⾍⻭になりやすいうえに、乳⻭には細かな溝がたくさんあり、食べかすがたまりやすいです。
また、同じ永久⻭でも大人と⼦供では差があり、⽣えたばかりの⻭は弱く、⾍⻭になりやすい傾向にあります。
シーラントは、これらの⻭の溝をあらかじめプラスチック樹脂で埋めることで、食べかすや汚れが溝に⼊らないようにして⾍⻭を予防します。
シーラントの⼿順
①⻭の溝にたまっている汚れ(プラーク)を取り除きます。
②シーラントを溝にくっつきやすくするために、前処理のお薬を塗ります。
③その後、前処置のお薬を洗浄したら、溝をよく乾燥させます。
④シーラントを溝に入れ、専⽤のライトで固めます。
⑤噛み合わせに問題がないかを確認をして終了です。
このとき、⻭そのものを削ったりすることはありません。
シーラントの注意事項
シーラントはあくまでも予防処置ですので、必ず⾍⻭にならないわけではありません。
シーラントは永久的に歯の溝を埋めるものではありませんので、シーラントと歯の溝の間に隙間が生じると、細菌が繁殖して虫歯になることもあります。
成長とともに取れたりすることもありますので、定期健診などで確認し、必要があれば再度シーラントの処置をしてもらいましょう。
当クリニックでは、3か月に一度のチェックをお勧めしています。
大切なのは毎日の⻭磨きや⾷⽣活などのホームケアと、⻭科医院での定期健診などのプロケアを受け、⾍⻭の原因であるプラークを取り除くことです。
お子様のお口の健康を守るためには、⽇ごろからお⼝の様⼦を観察するなど、保護者の⽅の協⼒が必要です。
乳⻭は抜けて、生え変わるからと⾔って⾍⻭を放置してしまうと、永久⻭にも影響が出てきますので、何か気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。